「自然の中でのびのび育って」移住子育て夫婦の古民家改修
「古民家を見に行くところからご相談できますか?」とご連絡をいただいたのは、まだ都内に在住のころ。
古民家購入前の内覧からご同行し、移住後の暮らしについて何度となくZOOM等で打合せを重ねました。
ご夫婦のひとめぼれした築100年超の古民家は広々とした土間と伝統的な田の字づくりの主屋に複数回の増築がなされた建物でした。
ひとめぼれした古民家のイメージを損なわないように現存できるところは可能な限り調整を加えながら残し、家族の移住後の生活と子育てへの想いを形にできるよう改修を行いました。
改修前は、瓦が落ちていたり、鋼板がさびていたりと痛みの進んでいた屋根。また、複数回の増築で屋根の形状が雨漏りに繋がっていました。改修時には、複雑な屋根形状を整理し、傷んでいた上屋と下屋を再生。痛みの激しかった広縁の下屋部分は、元の古民家の雰囲気を再現しての改修を行いました。
キッチンにいても子供の様子を感じられるように。奥様の子育ての想いはキッチンの位置にも反映しました。リビング、前庭、玄関のある土間、キッチンにいても家族の様子や来客等に対応できるよう又水周りや勝手口にも近い位置に計画しました。
南に面した2間の畳の部屋は1部屋のリビングに。家族の集うメインルームとなりました。全ての部屋へのアクセスの中心になるよう計画しました。
土間の一部にあった崩れかけの納戸は、ご主人の趣味であるDJルームに。合板仕上げのヴィンテージスタイルに仕上げました。
痛みの激しかった納戸部分の一部は主屋を囲む回遊廊下に。廊下の途中には奥様お気に入りのアンティークの木製建具をはめ込みました。想像していた以上にお気に入りの場所になったという回廊は、引っ越した当日に子供達の追いかけっこコースに。引っ越し後家族になった猫ちゃんたちにとってもお気に入りの場所だそう。
「ジメジメ・暗さを解消して、活用されなくなった部屋も蘇らせる」古民家改修
「お寺としての役割とプライベートの両立」が出来る改修
お客さんと兼用の玄関入ってすぐのトイレとお風呂、
来客があるとトイレもお風呂も入れない、
天井の低さ、玄関と部屋との段差、隙間風、冬場の寒さ、雨漏り・・・
様々なお悩みを一つ一つ伺いました。
お家を子育てしやすく且つ檀家さんが集まれる場所となる、今のライフスタイルと合うご提案を。
そして地域に開かれたお寺として、「皆がわいわい来て楽しむ場所と普段安心して暮らせることの共存」を心がけて改修させて頂きました。
- 活用されない部屋や廊下は部屋内に取り込んで部屋を広く、収納スペースは、必要な場所に必要なだけ。ライフスタイルや部屋の使い方のヒアリングで、散らからず且つ部屋を広く使える間取りをご提案。
- お風呂とトイレの出入りを玄関から見られないように玄関から丸見えだった部分は壁を設け、トイレと洗面の間のドアは撤去して壁に。 プライベートスペースを守れる間取りに変更。
- 空気を取り入れやすいように、風通しの悪かった部屋には小窓を増やし、窓は大きなものに変更。断熱性を上げて奥まで光の差し込む部屋に。濃い色合いの左官壁を白い漆喰に塗り替えて光の反射を利用して室内を明るくしました。
谷野設計の耐震診断
大切な命と財産を守るための耐震診断
耐震診断とは、現状の建物の耐震性(地震に対する強さ)を調査し、確認することです。耐震診断の目的は、お住まいの弱点を認識し、具体的な対策をたてることにあります。耐震診断で明らかになった改善ポイントに基づいて、耐震リフォームを検討しましょう。
地震対策の第一歩は、家の耐震性を調べることから始まります。1981年(昭和56年)以前に建設された建物は、耐震性能が不足している可能性が高いと考えられます。住宅の耐震基準は、大地震が起きる度に改善されています。皆様のおうちについて、新耐震基準に則ってどのくらいの耐震性があるかを確かめるのが「耐震診断」です。
耐震診断を行うメリットは、
・建物の耐震性について、どのくらいのレベルかがわかる
・耐震基準を満たさない場合、どこを改善すべきかが分かる
・耐震診断をその後の耐震改修を行うことで、地震などの不安から解消され、安心して住むことができる
総実績数
谷野設計では創業以来約100棟(2022年時点)の耐震診断を行なってきました。
私たちにお任せください。
*所属建築士全員、県の住宅耐震対策講習受講済み